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名所図会 巻1-05 堺名器

さかいの名器めいき

當津には、らいより、天下に高きちん多し。然れども、遠く、ときりて、諸国へ散在して、他のいゑとなるものもあり、又、其子孫に傅てそんするものもあり。きうによつて、
ひん大概たいがいを、こゝにしるすのみ。

元亀四年朔日
元亀四年朔日、信長のぶなが公、じやうしう岐阜ぎふより上洛あつて、堺津にしよせる名物めいぶつひんを御覧あるべしとて、松井友閑ゆうかん法印と、丹羽には五郎左衛門ノ尉長秀ながひでと、りやうにんめいぜられける。此よし、堺津南北へふれながしければ、しよともがら、此たびたてまつらではとて、さんせるに、いくともなくあつまりける。信長公、一々御覧あつて、すぐれたるを留置とめおきて、すなはちをうじたるあたひより、はるか過分くはぶんたまはりければ、此者共ものどもにはかとくたるやうに、ゑつして帰りける。
くは  天王寺屋宗及そうきう  まつしま  やくゐん  かうぐち  油屋じやうゆう

永禄八年
永禄八年、信長公へけん上のちや
松嶋まつしま茶壺ちやつぼ  今井宗久  くは  紹鷗ぜうおう

天正十三年


ほう太閤たいこうさかいめいあつめさせ給ひ、きたちやのの時かざらせ給ふ。今井宗久がちん、第四番となるとぞ聞へし。
天正十三年、秀吉ひでよし公のめいによつて、洛陽らくやうきたおほ茶湯ちやのゆとき、當津より多くちやさんして、其席そのせきかざりける。まづ秀吉ひでよし公のほうを初かざりて、第一ばんとす。
、こゝにしるさず。

第二番 千利休  賜三千石
からすまるかう  鳫繪かりのゑ  すて  楢柴ならしば  しりぶくら  せめひもかま  あかゞねぐりぐり  塗天目ぬりてんもく  高麗こうらい茶碗ちやわん
入道蜘にうだうくもかま  竹蓋置たけふたおき  折撓おりためちやしやく  蛸壺たこつぼみづこぼし

第三番 天王寺屋宗及  賜三千石
かれ  なでし  はつはな  あま天目てんもく  高麗かうらい茶碗ちやわん  折撓おりためちやしやく  入道蜘釜にうだうくもかま  竹蓋置たけふたおき

第四番 納屋宗久  賜三千石
月繪つきのゑ  松花まつのはな  祖母うばくちかま  信貴しきの肩衝かたつき  きん茶碗ちやわん  竹蓋置たけふたおき  しま茶碗ちやわん  折撓おりためちやしやく

 此時、秀吉公の御手前にて、國主こくしゆ諸侯だいみやう方へ御茶を賜はる。

當津、従古来、名物茶器之類

千宗易 利休居士
じやうはりかま
つるの一聲ひとこゑの花生はないけ
かう 已前はよし宗三所持
よしじつきうの肩衝かたつき

天王寺屋宗及そうきう  江月こうげつ和尚の父也。
ふんりんの茶入ちやいれ
天目てんもく
てい香合かうばこ
せん 筆は牧溪もくけい、讃はだう
かぶらなしの花生はないけ
鷺丸さぎまるの 梁楷筆 
宮王みやわうのかま
志野しの茶碗ちやわん 志野宗波の所持也。此人、香道の宗匠にて、風流の人也。 
だい 数の内の黒臺也。ふくりんしゆにて、梅の画、内輪より中朱にて、一文字あり。
不破ふはのかう 已前は烏丸殿御所持也。 
合子がつし
水指みづさし
鍔口つばくちしやくたて

萬代もず道安だうあん
なげきんの茶入ちやいれ ある人、此茶入ちやいれしゆくはうの方へ見せければ、折節、頭巾をながら見られけるに、褒美のあまりに、頭巾を投られけるより、名となりぬ。此つぼへらあり。惣薬、濃飴色こいあめいろなり。さきに一しもに一、一文字の薬あり。
しゆくはう茶碗ちやわん
たけ茶碗
九重こゝのゑのつぼ 此壺 、白柿也。七斥余入。初メは南都にありて、其後、洛陽に来り、東山殿の御手にあり。のう阿弥あみはいりやうして、此傅来でんらいす。けふ九重こゝのへに匂ひぬる哉といふ古歌にて、名とす。
つゝ
たけ茶碗ちやわん 初は守徳の所持也。 
はいかづき

あかね吉松よしまつ
木野辺きのべ肩衝かたつき
弦付つるつき茶入ちやいれ
牧溪もくけいにはとりの
断江だんごう茶碗
寅申とらさるのつぼ 寅申 の日は、天王寺の市の日也。此市に出たるゆへ名とす。六斥八ツ入也。初は木屋宗勧か所持。
初は木屋宗於か所持也。

笠原宗念
肩衝かたつき 旧記 に、何れの肩衝ともなし。惣而、銘なきは、其家名を名とす。

西にしだうじゆん
馿てい茶入ちやいれ
肩衝かたつき
内赤盆うちあかぼん

しほ屋宗悦
すゑの松山まつやまいし 上下一寸、横五寸三分、前後二寸九分斗。峰あり。黒白の二色、上にまじはる。末の松山波こさじといふ古歌にて名付たり。
象瀉きさかた 葉茶壺也。此壺にこぶ十五あり。松嶋にひとしきとて、出羽の名所、象瀉きさかたとは名付たり。風景、松嶋にかはらず。古歌こかあり。
はいかづき天目
水仙花すいせんの
いろがつ
のゝ肩衝かたつき 初は尼崎屋道易だうゑきが所持なり。
肩衝かたつき  は尼崎屋宗向が所持なり。

油屋常祐
細川ほそかわ晴元はるもと天目てんもく
あさたけちやしやく
ようの 舜譽 の筆なり。赤色の絹に書す。
ふご水指みづさし
臺  七之内也。

小嶌屋道察だうさつ
きやくらいいち 唐画 の名筆。
かれ
藤瘤ふぢこぶとく  は日比谷了慶所持也。
時雨しぐれつぼ
初は宗祐が所持也。
だい 七之内也。初はかは屋長善が所持也。

臙脂屋べにや宗陽そうやう
肩衝かたつき 新田の似て?(衣に取)ひだあり。面に白薬見ゆ。
だう文字もじ

あかねそう
鶴頸つるくび茶入ちやいれ
ちやうしやうがはなの
馿てい茶入ちやいれ 初は臙脂べに屋帯刀が所持也。
かきの茶入  は小嶌屋宗治が所持なり。

あわそう
夕陽ゆふひの
たい茶入
ふご茶入ちやいれ
赤松あかまつ則祐そくゆう肩衝かたつき

今井宗久
なみの
七ツ之内
紹鷗ぜうおう天目
だう文字もじ
志野しのゝ茶碗ちやわん もと唐焼たうやきといふ。
鍋釜なべかま  は珠光所持也。
林哲りんてつかま
守德しゆとくたけのちやしやく
いもかしらの水指みづさし 初は紹鷗ぜうおう所持也。
開山かいさんとく

今井宗春
虫繪むしのゑ
飯銅はんとう
内赤盆うちあかぼん

網干屋道琳だうりん
あさ天目てんもく 拜領 
かいあはの

伊勢屋道滴だうてき
やせむまの 小袖 
ゑん肩衝
唐茶碗
肩衝

太子屋宗宇
牧溪もくけい大根だいこの
数の内

小嶌屋
肩衝
?(車に立)りう花瓶はなかめ

やくゐん
肩衝
飯銅
がうのすゞり
天目
むろ文琳ぶんりん

石橋いしはしりやうしつ
串指くしさしすゞめの
つる
坂東ばんどうつゝ  は蜂屋道於所持なり。
くはぎうの花生はないけ

松江隆仙りうせん
きぬたの花生はないけ
くはんぶつしよ墨跡ぼくせき
やせむまの 李安忠筆 。初は伊勢屋道滴所持。

了無
くはてきふね  は本辺所持。
天目てんもく

石津屋宗ゑい
すゞめの
やま茶壺ちやつぼ

錢屋宗のう
しゆん文字
だう文字もじ
しゆかま
たん

宗本そうほん
かいつくしの
ぎよくかんせきせうの 八幅 の内也。初は浄安所持也。

ぢうそう
だうの文字もじ
千種ちくさの茶入ちやいれつぽ
内赤盆うちあかぼん
飯銅はんとう
圓悟えんごの文字もじ

正通
牧溪もつけいなではらてい
稲繪いねのゑ 月山けつさんの筆。初は屋宗和所持也。
をきな天目てんもく
蒲公英たんほくの 拜領 
     悉如前

更新履歴
作成:2014年 8月12日 20:17:25 再構築
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