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名所図会 巻2-01 光明院

光明院くはうみやうゐん

北莊櫛屋町にあり。浄土宗。福寶山ふくほうさん不動寺ふとうじと号す。往昔むかし桓武くはんむ天皇、夢の中に一老翁らうをうあい給ひける。かの翁か曰、それ、佛経は神代かみよの和歌に等し。みかどいま佛経ぶつきやうしんじ給ふ故に、國家こくか泰平たいへい擁護をうごし奉らん。我は住吉のほとりよりきたる也とそうす。帝、御夢さめて後、経藏を攝河泉の堺に造立し給ひて、歌原藏うたはらざうとなづけ給ふ。其後、宇多うだ帝の御宇に、一によ栄関ゑいくはん大僧都、かの経藏のほとりに一堂をいとなみて、則、歌原堂うたはらだうとなづく。又、順德院じゆんとくゐんの御宇に、浄土西山上人中興して、専修せんじゆ念佛の易行ゐぎやうひろめ、貴賤きせん化益けやくす。

本尊阿弥陀佛
慈覺じかく大師の作。後土御門院の御寄附きふ。傅記は三條實隆さねたか卿の筆。同帝どうてい宸翰しんかん筆の阿弥陀経十巻。同じく御製の和歌六首、佛号の六字を句の上に置て詠せ給ふ。勾当こうたうの内侍ないし添文そへふみあり。当寺、初は南莊にあり。

不動尊ふどうそん
興教こうけう大師の作。後柏原院ごかしはらのゐん御寄附ごきふ并に傅記、同帝どうてい宸翰しんかんの阿弥陀経五巻、梵網ぼんもう経壱巻あり。

不動ふどうの利釼りけん
後奈良院ごならのゐんの御寄附状、同帝宸筆しんひつの阿弥陀経五巻、梵網ぼんもう経壱巻あり。又、桓武くはんむ帝勅筆の大般若経の御序ごじよあり。又、弘法大師真筆の心経并に後小松院の御添翰おそへかん、其外、霊佛寶器古證文等、あげかぞへがたし。

[逍遥院殿記]云、 
四月廿日、和泉堺南莊みなみのしやう光明院にいたりて、さまさまいたはりとも侍り。夢庵むあんおとづれしかは、やがてたづね来れり。夕つけて、又、かの寄宿きしゆくの寺へもまかり侍り。あくる日は光明院より夢庵をも招請せうじやうしてときをまうけらる。廿二日、高野かうや参詣さんけいの事思ひたちて、宗珀といふものをしるべとたのみて、まかりたち侍り。廿六日の暮せまりて、堺にかへりつきぬ。高野街道の前より、二十首題をくはりたりしを、けふ、夢庵にてとりかさぬへきよしありしかは、かしこにまかりて侍りしに、歌舞にをよひて、その興あさからす。
     旅宿郭公
  いさといひて都のつとに草まくらさそはまほしきことゝきすかな
     江上眺望
  こきかへり入江の舟の夕なみにさかひしらるゝをのかうらうら
     寄杣木恋
  宮木引こゑにこたふる山ひこもわか打わひてなくはしらすや
五月朔日、光瑱といふもの、連歌興行すへきよし、頻に申侍りしかは、光明院にて一座ありしに、
浜松の名にやこたへしほとゝきす 牡丹花
みしか夜惜きうら波のこゑ 實  隆
すゝしさを光に月は秋立て 宗  硯

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作成:2014年 8月18日 18:25:33 再構築
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