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名所図会 巻2-30 一路山禅海寺

一路山いちろさん禅海寺ぜんかいじ


乳岡ちのをかの一路居士ろこじは、へいそと艸畚ふごをおろし、ゆきゝの人にしよくを乞て、つひ禅法ぜんぱうようを得て五門ごもん精錬せいれんす。

石津の上方市村にあり。禅宗。京師大寺の末派也。

開基かいき一路いちろ居士こじ
もと洛西らくせいにん一代の御門主ごもんしゆたり。のがれてこゝに幽棲ゆうせいし、詩歌しかを吟し、清貧せいひんたのしむ。
  月やみん月には見へすなからへてうき世をめくる影もはつかし               一路居士
  世をしのふいほりのくちぬればいきても苔の下にこそすめ                   同

きう
同時どうじの人也。ある時、一きう和尚をしやう、一とふていはく
 萬法有ばんはうみちあり如何いかん是一路これいちろ、 こたへていはく、 萬事ばんじきうすべし如何いかん是一休これいつきう

居士こじ
つねに、はんしやう鐺内とうない菜蔬さいしよて、范冉はんせいぎよたのしめり。其狂歌に曰、
 手とりなべおのれはくちがさしでたぞ雑炊ざうすいたくと人にかたるな
なべ、細川の重器となつて、今にあり。又、ある時、詩を賦して曰、
 節後黄花せつごのくはうくは吹不ふけともとばず  籬根臥りこんあめにふして薔薇しやうびににたり
 萬年峯頂新長-ほうてうのしんちやうらう   咲下禅牀布衣わらつてぜんしやうをくたつてほいにたいす

畚懸松ふごかけまつ
当寺にあり。一居士、此所に閑居かんきよして、人のゆきぜつし、一ふごを此松枝まつがゑよりおろし、こころざしある人にしよくもつうけて、めいをつなぎ給ひける。或時、さとわらべども、ふんうしくつなど入れてをきけれは、居士、それを見て、はや、我かてつきたりとて、是より、断食だんじきして終り給ひける也。まこと大隠たいいんにして、くはんねんまどには空門くうもんまもり、看経かんきんうてなには明月めいげつてらし、くつ階前かいぜんくさおびころもぐはいちりなし。しんをん法師、三十餘年山を出ず。俗塵ぞくじんまじはる事をきんしけるも、同日どうじつろん也。

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作成:2014年 8月21日 9:52:59 再構築
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