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名所図会 巻3-10 珍努縣主舊趾

珍努縣主舊趾ちぬのあがたぬしのきうし

國府こふにあり。むかし、和泉郡の大領だいりやう直沼縣主ちぬのあがたぬし倭麻呂やまとまろからす邪婬じやいんを見て、世をいとひ、出家し、名を信巌しんけんと改むる事、[日本霊異記れいゐき]、[壒嚢鈔あいのうせう]、[袖中鈔しうちうせう]に出たり。
もんに曰、ある時、大領だいりやう倭麻呂やまとまろもん大樹たいじゆに、からすをつくりて、子を産抱うみいだす。雄鳥をとりとびゆきて食を求め、子をかゝへ妻鳥つまとりやしなふ。又、雄鳥をとりしよくもとめに行けるに、からす、来交易つるみす。其かんによりて、のち雄鳥をとりと共に、髙く空にはうつて、きたをさして飛る。まへ雄鳥をとりしよくもとめ、し来ッて見るに、つまなし。夫烏をふとからすことりいつくしみて、これを抱きし、しよくもとめずして、数日をる。大領たいりやう、これをあやしみて、人をしてあがらせ、其を見せしむるに、兒鳥ことりをいだきながらしにける。大領たいりやう大慈だいじ愍心みんしんなれば、烏の邪婬じやいんを見て、つひいとひ、家を出、妻子さいしはなれ、官位くはんゐすてて、行基ぎやうぎ大德にしたがふて、善道を修し、信巌しんげんと改め、それより、つねに佛経をとなへ、戒行かいぎやうを修し、大德と共に、西方極樂に往生せんと要語す。大領か妻も亦、捨られしかと、恚瞋けいしんいろなく、貞潔ていけつ也。寵愛ちようあいの男子を先立さきたて涕哭ていこくし、共に出家す。信巌しんげん法師はうしさいわひなく、大德より已前に命終しぬれば、行基菩薩ぎやうぎぼさつあわれみ給ひてうたよみ給ふ。
  

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作成:2014年 8月22日 16:47:42 再構築
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