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名所図会 巻3-81 鮹地藏

鮹地藏たこのぢざう


岸和田天性寺  世に鮹地藏といふ。
此門前に解毒げどく丸の藥店やくてん多し。此所の名産とす。又、助松村を根本となり。


岸和田きしのわだ天性寺の地藏尊は、むかし、海中よりたこのりて出現し給ふ。に鮹地藏といふ。今も霊験れいげん多し。

岸和田きしわだ城下、天性てんしやう寺にあり。[寺記]曰、当寺の地藏尊は、けん武年中、たこのり給ひて、海濱かいひんに出げんし給ふ。其時節じせつ逆乱げきらんなれば、人、あへ信敬しんけいせず。これを、城外の堀の中へすてにけり。天正年中、松浦氏、此城にこもられし時、紀州根来ねごろ雑賀さいか逆徒ぎやくと近隣きんりんおかし、既にきし和田の城ををとさんとす。かゝる時に、城内にひとり大法師あり。釼術けんじゆつ妙手めうしゆふるひ、蝶鳥てうとりの如くたゝかひければ、逆賊ぎやくぞく、大に恐れ、四度路しどろになつてぞ敗走はいそうす。大法師、敵を追ちらし、忽然こつぜんとして見へず。人みな、也とす。いくささんじてのち城主じようしゆ時々よりよりたこの堀にうかむを見る。これ奇怪きくわい也とて、多く人数を以て堀水をさぐらするに、木像の地藏尊を得たり。於是こゝにおいてさきげんじたる大法師は此地藏の変身へんしんならんと、初て信敬しんけい恭礼きようらいある。なおも、諸人に拜胆はいたんさせ、佛智ぶつち結縁けちゑんあらしめんとて、当寺の住侶ぢうりよたい山和尚にじゆ與し給ふ。因茲これによつて、こゝに安置し、世俗せぞく、これを蛸地藏と称す。

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作成:2014年 8月25日 9:51:24 再構築
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